あらすじ
週に一回一話投稿です。亀の歩みですがご容赦ください。
時代が移り変わっても、巨悪に立ち向かう者たちがいた。これは、その始まりの物語。
若き剣士アレクサンダーは、親友の魔導士シルヴァと交わした約束を胸に、最強の剣士を目指し、冒険者として多忙な日々を送っていた。いつか互いが目指す高みに到達した時、再び剣と魔法で雌雄を決する――その誓いを果たすべく、ライフウッドの街で鍛錬を積んでいたのだ。
しかし、その穏やかな日常は、ギルドマスター・グレッグからの依頼で一変する。街で相次ぐ住民の失踪。そして、故郷であるローリエ村も、同じく謎の失踪事件に見舞われているという。
真意を確かめるべく故郷へ向かったアレクサンダーが見たのは、誰一人いない、変わり果てた廃村だった。絶望に打ちひしがれながらも、彼は失踪した人々を必ず見つけ出すと固く決意する。彼らが魔力偏向主義の街ノイシュタードへと消えていったという話を思い出し、その足で旅立った。
ノイシュタードに辿り着いたアレクサンダーは、そこで衝撃的な光景を目にする。魔力を持たないが故に首輪をはめられ、悪徳貴族に虐げられていた少女エラとの出会い。彼女を救い出したことで、一連の事件の背後に潜む、謎の教団の存在を知ることになる。
自身の「最強」を求め続けた若き剣士が、やがて「守るべきもの」を見つけ、親友との過酷な決別へと歩み出す――勇者の意志が芽生える、激動の物語が今、幕を開ける。