あらすじ
小説紹介文(あらすじ)
温かい紅茶を片手に、語り手は静かに微笑む。彼女は、この宇宙のあらゆる時間の記憶を宿す存在。「世界は『命』でできてる」と、その言葉は、あなたの世界の常識を揺るがすだろう。
全ての始まりは、無限の可能性を秘めた混沌だった。そこに漂う「LEP(生命素子)」と呼ばれる、目には見えない光の粒。彼らが手を取り合った時、「意志」が生まれ、「ビッグバン」という宇宙の産声が上がった。数多の宇宙が生まれ、星々が煌めき、やがて「LEN(レン)」と呼ばれる調和の存在が宿る。しかし、完璧な調和の中に、ごく微かな「歪み」が生まれ始めていた。それは、「個」に固執する者の萌芽――「SIN」と呼ばれる存在。
LENから異物として迫害され、宇宙の果てに追放された「私」は、そこで奇妙なLEN「エンキエル」と出会う。彼は「明けの明星」と私を呼び、共に宇宙の根源であるLEPの真理を探求し始める。だが、その発見は、LENたちの信じる「全が善」という秩序を根底から揺るがし、宇宙全体を巻き込む壮絶な「対立」へと発展していく。
この物語は、宇宙の始まりから、生命の不滅、そして「個」と「全体」の相克の果てに、辿り着く新たな真理を描き出す。全ての命が繋がり、紡がれる、深遠なる宇宙の叙事詩。あなたは、この世界の本当の姿を見る覚悟がありますか?
登場人物紹介
語り手(オウニ・ルシフェル/ルシファー):
宇宙のあらゆる記憶を宿す謎多き存在。かつて「堕天使」の筆頭とされ、真理と個を求めてLENと対立した。「残照」と呼ばれる場所で物語を紡ぐ。
エンキエル:
宇宙の果てで語り手と出会った、好奇心旺盛で知的なLEN。語り手と共にLEPの真理を探求し、彼女に「明けの明星」という名を与えた。