あらすじ
物語紹介:『過去は変えられない!書き換えろ未来!』
絶望の淵から、新たな「わたし」が未来を紡ぎ出す。
これは、鮮烈な死の後に、自身の死体を目撃するという、常識を超えた事態に直面した一人の女性の物語。
暮林やよい(25歳)。前途有望な会社員だった彼女は、ある日、連続殺人犯によってその若すぎる命を無残に奪われた。しかし、奇妙なことに、彼女の意識は「死」という終焉を迎えた後も、この世に留まっていた。意識は、惨殺された自身の姿を見つめ、残された家族や友人たちの深い悲嘆に声を失う。
「なぜ…なぜうちの娘がこんな目に…」
葬儀で響き渡る母親の悲痛な叫び。父親の必死の努め。ただ涙することしかできない友人たち。その悲しみの渦中にあって、やよいの意識は、自身の無力さと過去への後悔に苛まれる。過去は変えられない。この事実は、あまりにも冷酷に突きつけられる。
しかし、そんな絶望の淵から、奇跡とも呼べる出来事が起こる。
事件から数日後、亡くなったはずのやよいのSNSアカウントに、新たな投稿が!
「わたし暮林やよいは犯人を絶対に許さない!」
その力強い言葉に、友人たちは「やよい本人だ!」と確信する。警察の捜査も加速し、世間は再び騒然となる。だが、投稿した張本人であるはずのやよいの意識は、混乱していた。自分自身は何もしていないのに、なぜか自分の「意志」が、このSNSという形で現実世界に干渉している…。
これは、誰かの手助けか? それとも、死んだはずの「わたし」が持つ、未知なる能力の覚醒なのか?
過去は変えられない。しかし、絶望の果てに見出した新たな「わたし」は、この情報時代だからこそ可能な、そして誰も想像し得なかった方法で、事件の真相を追い求め、未来を変えようと動き出す。
これは、死を超えて紡がれる、希望と再生の物語。
一人の女性の静かな、しかし確かな「未来への意志」が、世界を揺るがす。