あらすじ

霧の降る街、地図にも記されることのない路地裏に、その扉はひっそりと佇む。 名を持たぬその屋には、人々の「なくしもの」が静かに集められていた。 記憶、時間、声、名。 形なき喪失に値札を貼り、引き換えに真実を掘り起こす者がいる。 彼は異邦人《エトランゼ》。名を失い、名を呼ばれることもなく、永き孤独を生きる者。 そして今日もまた、誰かの喪失が、ひとつの扉を開かせる。 それが願いか、悔いか、はたまた呪いか──その蓋を明けるまでは誰にもわからない。 これは、“なくしたもの”と“なくしてはならなかったもの”を巡る静かな幻想譚。 拾い上げたその瞬間、あなたの世界は、確かに変わりはじめる。 ようこそ、“なくしもの屋”へ。 ただし、ご依頼には、しかるべき代価を。

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カクヨム
カクヨム2025/07/11
  • 現在の作品なくしもの拾いのエトランゼ