あらすじ
ミツキは、小学四年生の女の子。魔法とかユーレイとか、「オカルト」が大好き。けれどお友達は、みんなミツキの好きなことに付き合ってくれないでいた。
ある日、お母さんのおつかいのあとで、ミツキは鏡の向こうがわに行ってしまう。でも、あばれんぼうの「ヨタモンさん」に鏡をこわされて、帰れなくなっちゃった! ミツキは鏡を直すために、助けてくれた「ソゾロさん」と、鏡の中の町を歩き回ることになるのだった。
※小学一年生~四年生で習う漢字のみ使用しています。一部だけ、習わない漢字を使っているところは、ふりがなを入れています。
以下、「第14回角川つばさ文庫小説賞」応募用のあらすじ(結末までネタバレあり・漢字制限なし・789文字)
ミツキは、オカルトが大好きな小学四年生の女の子。でも、友達を誘っても、誰もミツキの好きなことを一緒にしてくれないことが、不満だった。
ある日、ミツキはお母さんのお使いついでに散歩をしていると、古びた鏡を見つける。まるで魔法の鏡のようで、ミツキは興味津々で覗き込んだ。そこに丁度良く、車が通りかかって、なんとミツキは、鏡を通って別の世界へと行ってしまった。
喜んで鏡の世界を探検していたら、大きな怪物「ヨタモンさん」に見つかってしまったミツキ。逃げる方向を間違えて、通ってきた鏡を壊されてしまう。そこを助けてくれたのは、「ソゾロさん」と名乗る中学生くらいの男の子だった。ソゾロさんは「アサカゼさま」に鏡を直してもらうおうと、ミツキを案内してくれる。
まずは、切るのが好きな「ちょんぎりさん」、集めるのが好きな「とおせんぼさん」に助けてもらい、ホームセンターにたどり着く。ソゾロさんと材料を集めてまくらを作ると、今度はそのまくらを、眠るのが大好きな「イネムリさん」に届ける。代わりににもらった腕時計を「イソガシさん」に渡して、ようやくアサカゼさまへの「おみやげ」をもらうことができた。
アサカゼさまに、おみやげと交換で鏡を直すための道具を貰えたと思ったら、またヨタモンさんが追いかけてくる。出会った人たちに助けられながら、やっとの思いで逃げ出して、好き勝手するヨタモンさんを叱りつけて。なんとかヨタモンさんを、お仕置き部屋に送ることができた。
帰り道でも、出会った人たちに助けられながら、ミツキはようやく元の世界に帰ることができたのだった。
その後ミツキは、自分が好きなことを、友達に押し付けることをやめた。嫌なことはあるけれど、ちゃんと全部終わらせてから、やりたいことを思いっきり楽しみたい。これから、もっと好きなことを増やしながら、鏡と共に楽しく暮らしていこうときめたのだった。