あらすじ
夕刊の連載(実際にあった事件を元にした)実録小説をイメージして書きました。
あらすじ
数寄屋会羅武力一家の構成員、八代栄司は若頭・二谷の命で、十数年ぶりに東欧から日本へ戻ってきた男を迎えに行く。少しの間、面倒をみるためである。
若頭からは男の素性は聞いていないが、おそらく抗争のために呼び寄せた傭兵あがりのヒットマンだろうと八代は睨んでいる。
抗争といえば西のイメージがあるが、意外と関東、首都圏には西以上に火種がくすぶっている。そして、その解消方法も派手な抗争を押さえつけられているが故に、わからないようにターゲットを処理する方法がとられることが多いのだ。今回もそんなところだろうと思って、八代は空港に迎えに行く・・・
古い付き合いの殺し屋をねぎらって接待させるというのは、気まぐれな羅武力会会長の思いつきのように見えるが、実はそうではなく、ハグレモノの構成員・八代と引退する殺し屋を囮にして、反目の組織とライバルを一掃するという会長の企みであり、それを探る記者と身内(若頭)の思惑、察知して動き出した敵対組織が絡んでいく話。注目すべきは二人…というか八代の問わず語りです。呑気に打ち上げのような飲みから小旅行をするまで、交わされる言葉は、親の介護の問題などカタギと変わらない悩み・哀しみ・愚痴であり、達観した諦めにも近いものがあるが、それはしぶとく生き残る活力に裏付
けされた“うそぶき”である。
登場人物
八代栄司(黒犬)…広域暴力団数寄屋会系羅武力会のはぐれ構成員。バーと中古車屋のオーナー。
五島鐡(軍鶏)…三田会長子飼いの殺し屋。外人部隊出身のPMC契約社員。
二谷若頭…数寄屋会系羅武力会の若頭。八代の兄貴分。
三田会長…数寄屋会幹事長・羅武力会会長。広域暴力団数寄屋会のナンバーツー。
百田本部長…数寄屋会本部長・満丸一家総長。広域暴力団数寄屋会のナンバースリー 数寄屋会の跡目を巡って水面下で三田と争っている。
狩部会…関西に本拠地を置く、日本最大の広域暴力団皿田組の二次団体
KBプロ…狩部会系の編集プロダクション。
実際には組のための情報収集・特殊工作・暗殺を行ったいる。
吉原辰也…狩部会の息のかかった会社で洋中華の食品会社などのグループ会社・吉辰グループの会長。
蔡優希(蔡婆)…台湾人の女殺し屋(おばちゃん)
中田学…売れないライター
花梨…接客できない(メンヘラ)のキャバ嬢
編集長・徳井…実話チャンネルズの編集長