あらすじ
深い井戸の底で、ひっそりと「呪い」を撒き散らしてきた貞子。しかし、いつからか誰もビデオを見に来なくなり、暇を持て余す日々。飽き飽きした彼女は、井戸の外に異変を感じ、“マイホーム”である井戸から這い出すことを決意する。
辿り着いたのは、鬱蒼とした「死の森」。そこは、スライムやオークといった異形の魔物が跋扈する、剣と魔法の世界だった。貞子は、好奇心とほんの少しの不快感から、手始めに遭遇したスライムを無邪気に蹂躙し、“お友達”を増やしていく。
そんな中、貞子の前に現れたのは、モンスター討伐に訪れたB級冒険者たち。彼らは、ボロボロの姿の貞子を、森に捨てられた可哀想な少女だと勘違いし、慈愛に満ちた笑顔で手を差し伸べが……。
しかし、貞子の感情は人間とはかけ離れていた。彼女にとっての「好意」は、歪んだ形で発露し、優しい女冒険者は一瞬にして血肉の塊と化す。絶望に染まる瞳を「美しい」と見惚れる貞子は、新たな“お友達”を創造し、無邪気に、そして無慈悲に、異世界を彷徨い始める……。
人智を超えた「怨念」が、異世界に恐怖と混沌をもたらす、ホラーファンタジー開幕!
世界が貞子色に染め上げられる。