あらすじ

退屈な深夜のコンビニバイト。それが、主人公・佐藤優斗の世界のすべてだった。時給1350円の自動販売機のように、ただ決まった作業を繰り返す毎日。 その単調な日常に、完璧な「習慣」があった。 毎晩午前2時30分きっかりに現れる、常連客の鈴木さん。いつも同じ新聞と、同じブラックコーヒーを、同じように小銭で買っていく。その変わらない儀式は、退屈な世界の唯一の拠り所だった。 しかし、ある夜、その「習慣」は音を立てて崩れ去る。 いつもの時間に現れた鈴木さん。だが、その姿、視線、そして彼がレジに置いた商品は、佐藤の知る「いつも」とはあまりにもかけ離れていた。 ピンクの「いちごミルク」と、子供向けのグミ。 その些細な、しかし決定的な違和感は、やがて佐藤の日常を内側から蝕んでいく。防犯カメラに映った一瞬のノイズ、客の不可解な言動、そして自身の身体に起きる異変。 これは気まぐれか、それとも――。 静かな深夜のコンビニを舞台に、じわじわと日常が乗っ取られていく恐怖を描く。 それは、静かで確実な「侵略」の始まりだった。

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カクヨム
カクヨム2025/07/12
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