あらすじ
転校初日、ミカの白い仮面が真っ赤に光った。
「この子は、ウソをつきました」
冷たい宣告が教室に響く。ここは仮面アカデミア――生徒全員が特殊な仮面をつけ、夢についてウソをつけば光で暴かれる異常な学園。三回ウソをつけば退学。そして退学になった者は、この世から完全に「消される」。
写真からも、記録からも、みんなの記憶からも消えてしまう。まるで最初から存在しなかったかのように。
夢がまだ見つからないミカは、毎日が綱渡り。看護師になりたいと嘘をついて、初日から警告を受けてしまった。このままでは、いつか自分も消えてしまうかもしれない。
そんな中、三年ぶりに幼なじみのユウトと再会する。でも彼は、去年の試験で親友を裏切り、退学に追い込んだ過去を持っていた。「ミカを殺すかもしれない」と怯えるユウトは、本当に信じていい相手なのか?
さらに、他人の夢を盗んで自分のものとして語る「夢泥棒」が現れる。正体は、誰の夢も持てない少女リサ。「私は誰にもなれない」と泣き叫ぶ彼女の仮面が砕け、退学の危機に。ミカは自分も消されるリスクを背負って、リサの保証人になることを決意する。
信頼と裏切りのゲーム、消えた生徒の呪い、仮面が映し出す本当の心――。
仮面は残酷なまでに「本当の自分」を暴き出す。夢がない苦しみ、誰かになりたい焦り、大切な人を守れない恐怖。生徒たちは、自分の心と向き合いながら、この異常な学園で生き残る道を探す。
友情は時に最大の弱点となり、優しさは破滅を招く。それでも、信じることをやめられない。
夢とは何か? 本当の自分とは?
そして、消えないために必要なものとは――?
仮面が光るたび、誰かの運命が変わる。心理サスペンス×学園×ホラーが融合した、新感覚の児童文学。小学校高学年から中学生に向けて贈る、「自分探し」の物語。
読むたびに、あなたも自分の「仮面」と向き合うことになる。