あらすじ
『僕は叶 高成。今は、ニート……生活を、している。
と言うのにも理由がある。僕は、以前働いていた企業で酷いパワハラを受けて、精神的に病んでしまった。
それ以来……自力で排尿することが、できなくなってしまったのだ。
そんな状態では、働くことはおろか、まともに外出もままならない。
貯金はやがて尽きてしまった。僕は母に土下座してお金の工面をお願いし、しばらくの間治療に専念することにした。
……そこまでは、まだ良かった。
僕のもとに、従兄弟である、恩田 理人くんがやって来たのは、一年前のことだ。
彼は高校入学を機に、僕の家から学校へ通うことになった。その頃には、僕の症状も少しは緩和しており、カテーテル無しでも生活が送れるようになってきていた。
しかし。
幼少期ぶりに再会した理人くんは……他でもない、僕にパワハラを働いた上司に、顔がそっくりだった。
僕は部屋に入ってきた理人くんを見るなり、恐怖で失禁した。
それ以来だ、理人くんが居ないと、理人くんが出して良いと「命令」してくれないと、排尿ができなくなったのは。
……僕は今日も、家でひたすらに尿意を耐えながら、理人くんの帰りを待っている。恐怖の対象である、彼を。』