あらすじ
「えー、コホン、異界の怪物の襲来により滅びゆく人類! それを救済した黒い炎を人は召喚の力と呼んだ! 二十年後、召喚師育成機関、学園、の門を黒髪の乙女と彼女を観察して付きまとう変態少女が叩く、って、この変態少女って、あたしのことか、張り倒すぞ、あのボケ!」
「どうしたの、美々子?」
「聞いておくれよ、愛菜ちゃん、椎名の間抜けが前の事件の記録を取って文章にしたんだけど、その宣伝を頼まれたのよ。それなのに、あの女、こともあろうにこのあたしのことを変態少女とのたまったのよ、許すまじ」
「名指しはされてないんでしょう?」
「いや、ちゃんと……、されていない。まさか、あの恋愛偏執狂、自分のことを……」
「そういうことはないと思うけど」
「読んでくれ! 読んで、あたしが変態なのか、それともあの牛、なにが牛とはいわないけれど、あの女が変態なのか、世間が断を下してくれ!」
「わたしはあの戦いを通して、愛を伝えたいのだと聞いたよ」
「アイ? 狭隘の隘の方か? 偏執的なあの女にはちょうどいいな」
「いまだかつてそのアイを伝えたい人に会ったことがない」
「あいつならさもありなん。こんな紹介文は破り捨てて、本編を冊子にし、奴の部屋に大量送付して住めなくしてやる」
「またそんなことを……」
「今度はクーリングオフはなしだ。あたしはその事業に忙しいから、宣伝業はこれにて終了、続きは読まん」
「あっ、これを読んでくださった皆さまにお礼を……」