あらすじ
霊と妖が息づく、異能都市《祓間市》。
この街では、呪術師と契約者たちが“霊障”に立ち向かい、都市の均衡を保っている。
小椋 紗夜は、旧家《御守院》に生まれた若き呪術師。
冷静沈着な彼女は、日々の霊障処理を淡々とこなす日常に身を置いていた。
だがある夜、霊脈の揺らぎとともに現れたのは──妖をその身に宿した青年・冥加久遠。
紗夜は“仮初の契約”を久遠と交わすことになる。
妖を抑える結界を張りながら、共に暮らす日々。
穏やかな時間の裏に、確かに忍び寄る“封印の気配”があった。
久遠の中に息づくのは、かつて小椋家が封じたはずの“古き妖”。
それが、今再び都市の霊脈を軋ませ、裏界の門を揺るがせようとしていた──。
そして、交差する想い。
冷たい決意を秘めた紗夜。
無垢な心と妖の力を併せ持つ久遠。
過去の想いを胸に、彼女を見守る陰陽寮所属の監査官の伊庭 朝陽。
“結ばれた絆”が都市の運命を変える時、
その“御結び”は、ただの術ではなくなる──。