あらすじ
僕は女性を『飼っている』。
その女性は僕の為に毎日一生懸命働き、僕の身の回りのお世話をしてくれる。
毎朝欠かさず僕を起こしてくれて、朝食を用意してくれる。
日中は家事全般をこなしながら、僕の昼食を作ってくれる。
夜も夕食に皿洗いと……やはり健気に僕に尽くしてくれる。
そして就寝時は僕が眠るのを横で見守り、僕が眠ってからカノジョも休眠する。
まさに至れり尽くせり。
貴族にでもなった気分。
しかし問題もあった。
何故か最近は妙に一緒に風呂にも入りたがるのだ。
けれど僕は風呂には一人で入りたい派なので、毎回断っている。
そんな些細な問題はあるものの、僕とカノジョはこのサイクルをずっと繰り返していた。
これでは一体どちらが飼われているかわからないが、それでも僕はカノジョの飼い主である。
カノジョの名前は『ポチ』。
十四年前、子供の頃の僕がそう名付けた。
因みにカノジョは人間ではない。
カノジョはアンドロイドだ。
そして────後一年で稼働を永遠に停止する。