あらすじ
「優しさ」は、いつだって正しいのだろうか。
誰にも傷つけられないかわりに、誰にも届かない心がある——。
誰にでも優しい人は、誰よりも孤独だった。
処世術としての博愛。
すべてを仮面で覆って生きてきた宮廷に勤める上級文官・レイン。
新任の書類係・ミレーユにだけは、ほんの少しだけ、違う顔を見せたくなった。
それが間違いだと、分かっているのに——
「優しいだけじゃなかった俺のことを……いつか、思い出してくれたら」
愛を語らない男の、静かで切ないすれ違いラブ。
たった一夜の情事に込められた、“本音”の行方は――。