あらすじ
最近俺は一つ年上のお姉さんとよくぶつかる。
例えば学校の廊下の角で。
「ごめんね、ぶつかっちゃったね」
体育館の入り口で。
「ごめんね、ぶつかっちゃったね」
家の近くの横断歩道でも。
「ごめんね、ぶつかっちゃったね」
駅のホームを歩いている時でさえも。
「ごめんね、ぶつかっちゃったね」
とにかく俺は様々な場所でお姉さんとぶつかってきた。何度も何度もぶつかった。その度にお姉さんは囁くのだ。
「ごめんね、ぶつかっちゃったね」
申し訳なさそうに微笑みながら、ミステリアスな雰囲気を漂わせて、何度もその言葉を口にする。
――お姉さんは一体何者なのだろう。
そんな疑問を抱えながらも、今日もまたいつものようにお姉さんとぶつかる。