あらすじ
異世界「ヴェリス」に召喚された高校生・柊ユウトは、
人類を救う“最強の勇者”としてレベル99、圧倒的な力とともに降臨した。
魔物をなぎ払い、民に希望を与え、仲間を率いて進む――
そのすべてが、始まりの時点では“当然の運命”だった。
だが、ある日。ユウトのスキル欄に、不可解な文字が浮かぶ。
《リバース・グロウ(逆数進化)》
「戦えば戦うほど、君のレベルは1ずつ下がっていきます」
レベルが下がるごとに、スキルは消え、剣は重くなり、仲間も離れていく。
かつて「最強」と呼ばれたその存在は、気がつけばただの“弱者”となっていた。
それでも、彼は歩みを止めなかった。
信じてくれる者がいた。救いたいものがあった。
たとえレベル1になっても、「自分が自分であること」だけは、手放さなかった。
「……元・最強勇者です(今、レベル5ですけど何か?)」
これは、力を失いながら、それでも戦い続けた――
“ただの人間”になった勇者の、静かで熱い物語。