あらすじ

「命は、命でしか鎮まらない」── 焼け落ちた孤児院。腹を裂かれ、壁に打ちつけられた小さな命。 そして、最期に母が遺した“赤い蛇”の印。 少年・レイはすべてを失ったその夜から、ひとり“咲かされた死”を追い続けてきた。 蛇の焼印を持つ者を探し、いくつもの命を刈り取る。 けれどその刃の先に、確かな真実はなかった。 やがてレイは“連続猟奇殺人犯”として捕らえられ、街を晒し者にされる。 処刑を待つ地下牢に、ある男が現れる。 それは――この地を治める公爵家の第五公子、ユリウス・アークライン。 「君の殺しは、美しかった」 芸術を愛し、命の価値を冷たく量る少年貴族は、レイに言う。 「私の“手”として咲かせろ。もっと、深く、綺麗に」 “飼う者”と“咲かせる者”。 異形の主従関係が始まる。 復讐の先にあるのは救いか、それともさらなる狂気か。 そして、赤い蛇の正体とは―― 血と命で描かれる“芸術”の物語。 咲かされるたびに壊れていく少年の、その瞳の先にあるものは何か。 「命は、命で鎮まる」 その意味を知ったとき、少年の刃は、再び“花”を咲かせる。

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カクヨム
カクヨム2025/07/20
  • 現在の作品赤い蛇は命を咲かせる