あらすじ
放課後、静まり返った教室で、私は息を呑んでいた。
目の前には、クラスメートのケンタ。さっきまで教室にいなかったはずの彼が、今、私の目の前にいる。
「なんで……? どうしてケンタがここに?」
――そう思った瞬間、心の中が洪水のような感情で溢れ出す。
きっかけは、古い羊皮紙に書かれた「呼び出し方」のメモ。
好奇心から唱えたその言葉は、本当に彼を“呼んで”しまった。
けれどそれは、ただの偶然ではなく、私と彼だけに許された、たった1秒の「特別な放課後」の始まりだった。
会話は声じゃなく、心の中で交わされる。誰にも知られない、誰にも邪魔されない――それは甘く、そして切ない時間。
だけど、この不思議な関係には「終わり」が近づいていて……。
想いを伝えるだけで、すべてが壊れてしまうかもしれない。
それでも私は、伝えたい。この想いを――「好きです」と。
切なくて甘い、1秒間の青春ファンタジー。