あらすじ
まだこの世が、神と人との交わりがあった頃のこと。
瑞津穂の地にありし豊稲国へ、二人の姉妹が嫁入りした。
岩の身体で永遠を生きる「岩永姫」と刹那の寿命で美しい姿を持つ「咲夜姫」の姉妹は、豊稲国の王――照守王と謁見する。しかし、照守王が手を取ったのは、美しい容姿の妹「咲夜姫」ただ一人だった。
「こんな醜女を妻になどできぬ」
照守王は縋る岩永姫を追い返そうとする。
腹が立った岩永姫は一大決心。
「わたくしの見目が『醜い』ならば、皆が言う『美しい』姿を手に入れてみせる!」
そうして豊稲国を飛び出した岩永姫。山奥の里で出会った土師の青年――阿戸の協力もあり、岩永姫は「美しさ」を手に入れるために奮闘する。
果たして、岩永姫は真実の「愛」を手に入れることができるのか。
日本神話に語られる女神を元に、新たな和風ファンタジーロマンスがここに開幕。