あらすじ
これは、愛知県名古屋市を舞台に、百年以上にわたって紡がれる、ある一族の壮大な愛の物語。
佐々木、高橋、龍造寺、倉本……四つの家族の出会いから、この神話は始まった。
始まりは、一つの運命的な再会と、一つの悲劇的な事故。全ての記憶を失った青年・佐々木裕也が、愛する女性・香と、生まれてきた息子・陽向の存在によって、再び愛を取り戻す奇跡の物語が、一族の礎となる。
その愛は、次世代で爆発的な広がりを見せる。二人の女性を同時に愛し、生涯を共にする道を選んだ長男・陽向。一族の繁栄のため「11人の子供を産む」という壮大な計画を実行した長女・未来。彼らの常識外れの愛と選択は、佐々木一族を名古屋に根付く絶対的な存在へと押し上げていく。
そして、物語は百年後の2120年代へ。一族が築いた「佐々木学園」は、もはや一つの王国となっていた。太陽のように人々を惹きつける「騎士」翔、絶対的な「女王」として君臨した雪、そして一族のもう一つの柱である龍造寺家の新たなる「龍」と「姫」……。伝説となった一族の歴史を背負い、新しい世代は、それぞれの愛と人生を模索する。
そんな中、学園に唯一の「庶民」として入学した少年・山口陸人は、運命に導かれるように、その世代の「姫」である佐々木百合と出会う。
これは、始まりの愛から受け継がれたバトンが、どこへ向かうのかを描く、壮大な家族年代記(ファミリー・クロニクル)である。