あらすじ
東京から星ヶ町に転校してきた小学6年生・天音みつき。クラスメイトたちが将来の夢を語る中、ひとりだけ「夢がない」ことに劣等感を抱いていた。
ある日、町の丘に建つ古い図書館で不思議な"銀色のしおり"を拾う。その夜、空から小さな妖精ピクシーが現れた。「あなた、未来を借りたいんでしょ?」
ピクシーに導かれ、図書館の地下に眠る秘密の書庫へ。そこには町の人々の"未来の本"がずらりと並んでいた。医者になる未来、お店を継ぐ未来、結婚する未来――みんなの人生が、まるで物語のように綴られている。
「でも最近、誰かが未来を借りっぱなしにしてるの」
ピクシーによれば、未来の本には貸出期限がある。期限内に返却しないと、その人の未来だけでなく、周りの人の運命まで狂い始めるという。実際、町では奇妙な出来事が起きていた。町長の強引な開発計画、親友そらの夢が急に変わったこと、図書館の取り壊し計画……。
みつきは気づく。誰かが自分の都合で、他人の未来まで操作しているのではないか?
やがて明かされるピクシーの過去。かつて未来を盗んだ罪で、この図書館に縛られた贖罪の日々。そして、みつきの前に現れる謎の少女ミナセ。彼女もまた、未来を手に入れようとしていた。
図書館が消える日、みつきは決断する。
「わたしの未来は白紙でいい。だって、これから自分で書いていくものだから」
他人から借りた未来ではなく、自分で選び、育てる未来を――。
未来は誰のもの? 選ぶ勇気と責任を描く、新感覚の図書館ファンタジー!
小学生から大人まで楽しめる、心温まる成長物語をお届けします。