あらすじ
倉庫一筋二十年の中年男アーヴィン=佐川は、貴族の横領を暴いた代償に追放される。
だが城門の外で覚醒した固有スキル〈インベントリ・トレーサー〉は、物資と需要の“位置”と“量”を丸見えにした。
供給線が断たれたスラム〈終末小路〉。壊れた荷車と割れた視晶を直し、余剰パンを孤児院へ、廃棄予定の薬草を病人へ――「受領印は笑顔で」。
番号管理、配信、信頼残高。倉庫で培った仕組みを街へ拡張し、やがて王都の倉庫崩壊と税制の壁に挑む。
記録は盾、タグは道標。走るのは獣耳ランナーL-01、整えるのは倉庫おじさん。黒い空白を埋める“宅配革命”が今、始まる。