あらすじ
『大丈夫、君は一人じゃない。俺がここにいるから』
二年前、不登校だった私を救ってくれた動画の主・白河光。
彼は、全国で人気のヒーロー候補として、多くの人に希望を与えていた。
でも、ある日を境に彼は姿を消した。
そして今――
「今日から転校してくる白河光くんだ」
まさか、私のクラスに!?
心臓が爆発しそうなくらい嬉しかった。
推しが、手の届く距離にいるなんて!
でも、現実は残酷だった。
「うわ、マジかよ」「最悪すぎる」「なんでうちのクラスに『あいつ』が」
教室中に広がる嫌悪の声。
みんな、光くんを化け物を見るような目で見ている。
私、天音そらは、聖華学園の地味な高校1年生。
でもこの学園には、表向きには公表されていない秘密があった。
『ヒーロー育成システム』
選ばれた生徒は、他者からの"応援"を力に変えることができる。
応援が多ければ多いほど強くなり、応援されなければ……消えていく。
光くんは今、応援ポイント『ゼロ』。
誰も彼を応援しない。みんな、彼を恐れている。
一年前、彼は応援されすぎて力が暴走し、大きな事故を起こしたらしい。
それ以来、『無力』と呼ばれ、誰からも見放された存在に。
「俺に関わるな」
冷たく拒絶する光くん。
でも、その瞳の奥には深い孤独と後悔が見えた。
違う。
あなたは、化け物なんかじゃない。
私を救ってくれた、大切な人。
「私が、光くんを応援する」
たった一人の応援で、何ができる?
みんなは笑うけれど、私は本気。
だって、数じゃない。
想いの強さこそが、本当の力になるはずだから。
「世界中が光くんを否定しても、私だけは味方でいる」
これは、地味で平凡な女子高生が、たった一人で推しを救おうとする物語。
いじめ、嫉妬、挫折、拒絶……
たくさんの壁が立ちはだかる。
それでも私は諦めない。
光くんにもう一度、心から笑ってほしいから。
推しは世界を救えないかもしれない。
でも、私は推しを救える。
そう信じて――私は今日も、あなたの隣にいる。
最初は「推し」だった想いが、いつしか違う感情に変わっていく。
これは、応援から始まる、ちょっと特別な恋の物語。