あらすじ
「破滅」の魔王として名を馳せた余は、一度死んだ。
人類との長きにわたる戦いの末、最後は勇者に討たれて生涯を終えた――はずだった。
しかし、気付いたら魔王戴冠式の直前にまで時が戻っていた。
喜んだのも束の間、このままではいつか再び勇者と相対し、殺されてしまう。
そうならぬよう、余は決意した。
今世はとにかく善行を積もう、と。
だから余は戴冠式にて宣言する。
「余は――善き王となる」
その本質が悪だろうと、自己保身のための偽りの善行だろうと。
余はなってみせる、「偽善」の魔王に。
全ては破滅の未来から逃れるために。