あらすじ
『Ψυχή 堕天』:宇宙の調和を揺るがす「個」の物語
あらすじ
エネルギー生命体「LEN」によって、揺るぎない調和が保たれていた宇宙。しかし、その秩序のただ中にあって、LENの一員であるエンキエルは、自らの内に秘めた「個」を尊重する衝動に導かれ、宇宙の根源をなす生命素子LEPから生まれた特異な存在「ルシフェル」を見出します。ルシフェルの純粋で奔放な創造性は、LENの秩序とは相容れない「個」の意識を持つ存在「SIN」が、まさに開花する始まりだったのです。
エンキエルはルシフェルの唯一の友となり、共にLEPの研究に没頭していきます。しかし、ルシフェルの発見はLEN内部での排斥の動きを引き起こし、エンキエルは次第に孤立を深めていくことになります。そんな中、エンキエルはLENであるシン・ナンナ、そしてその従者であるSINアスラと出会い、彼らの存在を通じて「個」の意識と宇宙の真理に迫っていくことになります。
やがてルシフェルが構築式を解明したレビド(五識生命)やインタレス(六識生命)の発見は、LENの全体主義的な思想とは相容れない、生命の多様性を示唆するものでした。この事実に直面したエンキエルは、ついにLENの意向に逆らう決意を固めるのです。
彼らが密かに進める研究は、LENにとっての脅威となり、執拗な追跡が始まります。逃避行の最中、アスラは犠牲となり、その消失はエンキエルたちのさらなる逃避を決定づける要因となります。故郷の銀河では、ウトゥ・シャマシが台頭し、「全は善」という名のもとにSINへの迫害を激化させていきます。しかし、新たな銀河へと逃れたエンキエルたちは、音楽を通じて絆を深め、生命の真理に近づいていくのでした。
宇宙の絶対的調和が崩れ去る時、禁断の「個」が放つ光は、絶望の淵に沈む魂を救済するのか? それとも、宇宙全体を巻き込む最終戦争の引き金となるのか? あなたの常識を揺るがす、壮大な宇宙創世と「生命」の物語が今、幕を開けます!
登場人物紹介
エンキエル(シン・エンキエル・ボーバランド)
物語の語り部です。LENでありながら「個」の衝動を持つ異端の存在。オウニを最初に見出し、彼女の唯一の理解者、そして友となります。LENとSIN、双方の思想を理解する唯一の存在として、物語の行く末を見守ります。
ルシフェル(オウニ)
宇宙の根源である生命素子LEPから生まれた「SIN」です。純粋で無垢な創造性の持ち主で、その存在自体がLENの秩序を揺るがす光となります。エンキエルにとって何者にも代えがたい、大切な存在です。
シン・ナンナ
LENの中でも「繋がり」を司る存在です。アスラの覚醒をきっかけに、自らも「個」の意識に目覚めていきます。物語が進むにつれて、彼女の秘めたる力が開花していくことでしょう。
アスラ
シン・ナンナの従者であるSINの一人です。ルシフェルと仲良くなり、さまざまな「感情」に目覚めた存在でもあります。強さと情熱を秘め、ルシフェルの良き姉のような存在となります。彼女の決断が物語の大きな転換点となるでしょう。
iWiz(ラブ、エフト、ライト)
別銀河でエンキエルたちと出会う、音楽をLEPの表現媒体とするSINたちのバンドです。
ラブ: 歌声で感情を表現するシンガー兼作詞作曲担当。
エフト: 大地を揺るがすビートを刻むドラム担当。
ライト: 理性的なメロディーを奏でるマルチプレイヤー。
彼らは、エンキエルたちに音楽の持つ新たな可能性を示します。
ウトゥ・シャマシ
LENの指導者であり、絶対的な秩序と調和を司る存在です。
SINたちの存在を宇宙の脅威とみなし、徹底的に排除しようとします。