あらすじ
時のころは大正十三年、所はモダン文化花開く大阪。財と歴史ある暖簾を誇る大店ひしめく商都のヘソ、「船場」のお話にごあります。
さてある豪商の三人兄妹、そのいちばん上のぼんぼん。優しいお人だったのが、近ごろ様子がおかしいようで。
二番目のぼんが疑うは、兄が夜店で手に入れはった硝子絵。硝子絵の化けもんに魅入られたのと違うかと思案に暮れてごあります。
困り果てたぼん、助けを求めるは不可思議な力を持つと噂の袴姿の女学生。しかしまぁ、えらい変わったお人やとの噂でして……。
さてここにご覧にいれますはひとつの呪(しゅ)。人の業の縺れた果てに生まれ出る、異形のものなれば。