あらすじ
七日ごとに姿を変える“彷徨う街《ベイグラント》”。
魔法具と刻印の技術が生活を支えるその街で、青年《マギアスミス》ヨアヒムは、かつての師の工房へと帰還する。
そこで彼を待っていたのは、不在のまま行方を告げぬ“巨匠”の置き土産。それは師の遺した小さな“妹弟子”。
寡黙な青年と、真っ直ぐすぎる少女が共に過ごす日々は、いつしか不器用な信頼を育て、心に刻まれた傷と向き合う旅へと変わっていく。
――これは、継がれる技と、失われた温もりをめぐる物語。
鍛冶と魔法が息づく摩訶不思議な塔の中。
今、再び歯車が回り出す。