あらすじ
魔法学校の生活にも慣れた、二年の春。
それなのに、私はまだ、自分の「得意な魔法」が見つからない。
みんなの魔法は派手で、強くて、美しい。
わたしの手に灯るのは、小さな火。
ふっと吹けば、すぐに消えてしまうくらいの弱い炎。
「……わたしだけ、なにもない」
そんな気持ちを隠しながら、また一日が終わった夜。
ふと空を見上げると、いくつもの流れ星が静かに走っていた。
――どうか、わたしだけの魔法をください。
願ったそのとき、
黒い猫が現れ、わたしを夜空へと誘っていく。
出会ったのは、星を使う不思議な魔法と、
それが“誰かの心を照らす力”を持っているということ。
これは、
自分を好きになれなかった「わたし」が、
“誰かの光になれる魔法”を見つけるまでの、小さな物語。