あらすじ
あらすじ
現代日本の女子高生、桜井花音は、事故に遭い命を落とす。次に目覚めると、そこは雅な平安時代。花音は、没落した貴族の娘・桜姫として転生していた。病弱な妹・鈴の薬代と実家の再興のため、桜姫は京で「氷の陰陽師」と畏れられる陰陽頭・藤原宗継との契約結婚を強いられる運命にあった。
冷徹で感情を表に出さない宗継は、強すぎる自身の力を制御するため、清らかな霊力を持つ女性との「契りの儀」を必要としていた。桜姫は、最初はただの「身代わり」として宗継の屋敷で暮らすが、彼の抱える深い孤独と、都を怪異から守るという重い宿命に触れ、次第に彼に惹かれていく。そして、桜姫自身が持つ「癒しの力」が、宗継の力の暴走を鎮め、彼の心を溶かすことができる唯一の存在であることを知る。
京では、千年の怨嗟を抱える九尾の妖狐が暗躍し、都を混沌に陥れようとしていた。宗継は九尾の妖狐との最終決戦に挑むが、その強大な力に苦戦する。桜姫は、自分の命を顧みず、宗継と共に戦うことを決意。彼女の癒しの力と、九尾の妖狐が人間であった頃の悲しみに寄り添う慈愛の歌声が、千年の時を超えた怨念を鎮め、妖狐の魂を救済する。
怪異が収まり、契約の期限が満了した時、宗継は桜姫を自由にするため里へ帰そうとする。しかし、桜姫は「貴方が必要なのです」と彼の隣に残ることを選ぶ。互いの存在こそが光であると悟った二人は、契約結婚という形を超え、真の夫婦となる誓いを交わす。
やがて、二人の間には愛しき命が宿り、温かい家族が築かれていく。現代から転生した女子高生と孤高の陰陽師が、時代と運命を越え、互いを救い、京に平和をもたらす、心温まる和風ファンタジーロマンス。