あらすじ
高校二年生の如月透真(きさらぎ・とうま)は、現実に退屈しながらも、いつも頭の中では“もしこの学校で殺人事件が起きたら”という妄想に耽っていた。
ただの遊びだった。血も出ない、誰も死なない、ただの推理ごっこ。
そんなある日——。
朝のHR(ホームルーム)の前。
誰もいないはずの保健室から、血まみれの遺体が見つかる。
それは、学年トップの成績を誇る生徒会副会長の死体だった。
しかも、黒板に残された謎の暗号、指でなぞられた“3つの線”、そっと置かれた一冊の古い推理小説。
残酷だが、明らかに意図を持って作られた殺人だった。
——これは、誰かが仕組んだ「授業」だ。
そして気づく。
被害者たちは、ある共通点で“選ばれて”いた。
それは、透真が過去にネット掲示板に投稿した、“ある推理小説のリスト”と完全に一致していた——。
登場人物は三人。
現実が壊れていく中で、
ただ一人、妄想から真実へと足を踏み出す“探偵”。
授業はまだ始まっていない。
それは、最初の犠牲者が現れたばかりだからだ。