あらすじ
「シャバ、最高!」
クレイ・ヴェルアイトは五年間の牢獄生活を終え、外の空気を大きく吸う。
牢獄での生活も中々に不自由というスパイスが効いていて楽しかったが、流石に五年も居ると飽きてしまう。
そんな彼の元に予想外の人物から面会の希望があった。
「釈放が決まったわ」
「え?マジで?」
このまま死ぬまで牢獄住まいだろうな、と覚悟を決めていた彼に告げられたのは釈放の二文字。
そろそろ牢獄のボスとして名も知れ渡って来たなと思っていたのだが、まさかの展開に驚きを隠せない。
「経歴を考えたら貴方みたいなゴミクズを雇ってくれる場所なんかないでしょうし、うちで教師でもやりなさい」
「全人類が納得しなさそうな職種が来たな……」
唐突に開いた未来に困惑を隠せないが、外に出るとなれば職に付かない訳にもいかない。
しかしあまりに突飛な選択肢すぎないだろうか?五年も牢獄に居た者を採用して納得してもらえるとは思えない。
「その点なら安心しなさい。ここを出ると同時に貴方の経歴は改竄されるから」
「権力を濫用させたら右に出る者はいねえなオイ」
この日を境に、クレイは教師への道を歩むことになる――。