あらすじ
恋はもう、十分だと思ってた。
振られるのも、傷つくのも、自分ばかり本気になるのも──もう、こりごりだった。
41歳・藤井奏。
仕事も順調、女子会も楽しい。
恋愛も結婚も、「しなくても幸せ」と思えるくらい、日々は充実していた。
……はずだった。
ある日、シェアオフィスで出会ったのは、
年下の起業家・新堂 陸。
最初は「絶対ない」と思ったはずなのに、
気づけば、ふとした言葉や仕草に心が揺れていく。
「好きにならないって決めてたのに」
「もう自分ばっかり好きになるのが、怖いのに」
年齢差。元奥さんの影。再婚への温度差。
すれ違いと臆病な心が、何度も二人を遠ざける。
それでも──想いは、追いかけずにはいられなかった。
これは、もう一度恋に落ちるまでに、
ちょっとだけ遠回りしたふたりの物語。