あらすじ
5000年の眠りを越えて――
この世界に記録すべき「希望」は、まだ残っているか。
かつて宇宙を旅していた高度文明《アーク・セレス》。
その記録者にして、生体AIユニット“リュシア・ノクス”は、
月面の観測施設で永き眠りに就いていた。
――そして、目覚めの刻。
かつての科学と秩序はすでに滅び、
地上は魔法と剣が支配する中世風ファンタジー世界へと変貌していた。
魔力反応を追って地上に降り立ったリュシアは、
魔物に襲われる冒険者たちを救い、初めて「この世界の人間」と接触する。
彼らと旅を共にしながら、彼女は問い続ける――
「私は、何を記録し、何を遺すべきか」
魔法という未知の体系、欲望と感情が渦巻く世界、
そして彼女自身が見出す“人間の未来”とは。
星々の記録者が綴る、千夜一夜の再生の物語。