あらすじ

両親を亡くした16歳のメアリーは、ヨークシャーの奥地にあるグレイブン伯爵の屋敷に引き取られる。鈍く冷たい屋敷は、どこか血のような香りのする真紅の薔薇が咲き乱れる庭園に囲まれていた。召使いのデイコンとマーサは優しかったが、伯父は狂気じみた眼差しでメアリーを見つめ、失踪した伯母にそっくりだと言う。屋敷の巨大な肖像画には、メアリーと瓜二つの伯母の姿が描かれており、その瞳からは血のような雫が零れ落ちる。翌日、庭園で薔薇の茎を折ったメアリーは、そこから透明な樹液ではなく、どろりとした血が滴り落ちるのを目撃する。この屋敷と薔薇に隠された、伯母の消えた秘密と伯父の孤独な狂気が、メアリーを深く巻き込んでいく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/06/30
  • 現在の作品その薔薇は、いまも誰かの命で咲いている 〜秘密の花園〜