あらすじ
今回は作家を目指す男の子と、かつて目指していた女の子のお話。
都内で会社員として働く永久類(ながひさ・ルイ)は、夢破れた元・作家志望。
一方、妻のユミリは高卒・元公務員からアニメ化も果たした本物の作家。だがその成功もつかの間、ユミリは連載打ち切りとアルコールに沈み、夫婦はいつしか“才能の温度差”と“生活の現実”に揺れるようになる。
そんなある日、ユミリは類に「新作の代筆」を頼む。
自分の名で、他人(=妻)として物語を書く――それは、夢を捨てた男に課された奇妙で切実な試練だった。
文体をなぞり、キャラの口癖を覚え、彼女の中身に潜って書き続けるうちに、類は“自分ではない誰か”として再び物語の世界に立ち始める。
二人の夢は、再び同じ方向を向くことができるのか?
執筆と生活、愛と諦めが交錯する“夫婦ゴーストライティング”譚
作家に関しては「デビューできない言い訳甲子園」の開催を密かに狙っている頭に花が咲いた自称作家のアホが7月5日を過ぎても死滅せずに旧Twitterを遊び歩いている一方で、獄中から作家デビューしたりそこから文学賞をもぎ取る猛者が存在するので、なぜ作家デビューできないのかと思索にふけること自体が意志弱の言い訳以上の何物でもなのがつらいところだ()
永久類(とわ・るい)
性別:男性
年齢:偏差で20代 早生まれにつき来年で既婚で魔法使いのリーチ
職業:会社員(出版・編集系ではない)、かつて小説家志望だったが夢破れた
性格:皮肉屋で自嘲的。ロマンチストのくせに現実主義者。冷静さの裏に熱がある。
口癖:「まあ、俺なんてそんなもんだろ」
特徴:
学生時代から小説を書き続けていたが、作家として芽が出ることはなかった。
かつて応募した新人賞は軒並み「一次選考止まり」。今では半ばネタにしている。
妻であるユミリの才能を一番近くで見てきたからこそ、彼女の「異物性」もよく理解している。
書けなかった過去へのコンプレックスを抱えつつ、それを“家族”や“支え”に変換して生きている。
作家の夢は諦めきれていない。だからこそ、代筆という「境界線の踏み越え」に迷いながらも手を伸ばす。
作家はおろか、人生もなかなか二次に進めない。
象徴的なイメージ:
図書館にこっそり自分の小説を置いてみた過去。今は「妻の小説」を読むために図書館へ通う。
持ち歌 「勝手に侵略者」(男パートでヒモの真実に直面)
永久ユミリ(とわ・ユミリ)
性別:女性
年齢:20代セミラスト
職業:プロのライトノベル作家(代表作は『魔法使いマジコ』)
性格:激情型、毒舌家、繊細で寂しがりや。プライドと劣等感が常にせめぎ合っている。
口癖:
特徴:
普通・大型二輪・準中型を持ち、資料収集はバイクで全国行脚
作風はやや過激・暴力的だが、根は真面目で勤勉。締め切りに正確なプロ意識派。
子どもの頃の家庭環境が荒れていた。感情の表出が極端なのはその影響もある。
売れてはいるが「毒気がある」としてアニメ化などではしばしば落選する。
世間的な成功とは裏腹に、自分の表現が“ノイズ”扱いされる現実に悩んでいる。
類の「書けなかった痛み」や「言葉の熱」を深く信頼している。
類には決して頭を下げないが、代筆を頼んだときの一言には誠実さがあった。
象徴的なイメージ:
「南都諸白」の日本酒を入れた風呂。暴力的なまでに優しい日常の象徴。
持ち歌は 「勝手に侵略者」(女パートで苦笑しながら泣く)