あらすじ
剣と魔法の世界において、
そのどちらも使わずに戦う男がいた。
最も地味で、最も恐れられた男。
人は彼を、こう呼ぶ――
“マルサの男”。
ここ、レガーレ王国はスキルと資産が法によって管理される“帳簿国家”。
未登録スキルは違法。討伐報酬の無申告は脱税。
神託? 勇者? 奇跡?
そんなもの、証明がなければ“未記載の能力”です。
異世界に転移した元・国税査察官、ユウト・ミカゲ。
彼が配属されたのは、王国直轄の“魔導資産査察局”。
今日もまた、彼は魔王ではなく、帳簿とスキル証明書を相手に戦う。
「その剣、かっこいいですね。で、申告済みですか?」
異世界×税務査察×スキル制度ファンタジー。