あらすじ
人間と神仙が共に歩む京城、神都。
往古来今の契約によりかつてない繁栄を見せていた神都は、数十年に一度、神と人それぞれの代表者の間で誓いを立てる『神婚』の儀式を控えていた。
由緒ある鸞鳥一族に生まれた紅鸞(こうらん)は、かつては天地の姻縁を司る月老神君に代わって縁結びを手助けをする月下氷仙だったが、今や各地をあてもなく流浪する落ちぶれた仙人だった。
そんなある日、紅鸞は幼馴染であり神都一の月下氷仙として名高い龍仙天喜(てんき)に呼ばれ、彼の同伴(パートナー)として『神婚』の媒酌人をしてほしいと頼まれる。
天喜の提案に渋い顔を見せつつも、約一年後に迫る『神婚』に向けて着々と準備を進めていく紅鸞。
そんななか、密かに邪念を抱く神や人が巨大な陰謀を企て、彼女の前に立ちはだかる――。
「あなたを僕の同伴として指名した最後の理由、それは何よりもこの僕が、美人と一緒に浮世の縁を結びたいと心から願っているからです」
「……やっぱり砂漠に戻るわ、私。もうこんなのやってられない!」
「なっ……ま、待ってください、美人!」
元エリートのワケあり瑞鳥×白皙柳眉の人たらし龍神の仙獣バディが紡ぐ、神人浪漫の大縁譚。
◇タイトルは「こうらんき」と読みます。