あらすじ
西暦30■■年、世界には才能が溢れていた。
才能の優劣による争いはほとんど起きず、誰もが才能を持って生まれる世界。
優秀な才能と優秀な才能を掛け合わせ続けることで産まれた、才に恵まれてこの世に生を受ける人間、カスタムヒューマン。
人類の最先端とされる彼らの中で、生まれ持った才能を十全に活かせなかった青年がいた。
名は〈三守 春瀬〉。演劇の才能を持って生まれたカスタムヒューマン。
才能に欠陥があったことで、演劇の世界で生き続けることが出来なかった青年。
しかしそれに構わず自分以外のキャラクターになり切ることを楽しみとして生きてきた彼は、突如として見知らぬ空間へと飛ばされていた。
周囲を見渡せば、現代における著名人や自分が演じてきたキャラクターの基となる類まれな才能を持った人々もいた。
「ここに集まってくださった皆様は、稀有な能力をお持ちであり、まさに世界に選ばれた方々! そんなあなた方には―――殺し合いをして頂きます!!」
才有る時代の中から、さらにとび抜けた才能を持った人物を殺し合わせる狂気の蟲毒、タレントセレクション。
困惑漂うそんな空間の中、三守 春瀬はひとりごちる
「そんな大層な才能持ってないが?」
持っているのは"演じる"才能と想像力のみ!
考えて演じてなり切って、本物越えて本物へ
いざ行かん、才能の頂点へ!