あらすじ
ルッタ・アルルーは、名門貴族の家系に生まれた中性的で儚げな美少年である。
優しい家族に囲まれ、何一つとして不自由のない幸せな日々を送っていたルッタは五歳のある日、木登り中に落下して頭を打った拍子に前世の記憶を思い出す。
なんと、彼はかつて『アルティマ・ファンタジア』というアクションRPGをプレイしていた日本人であり、今の自分はそのゲームの序盤に登場する死亡確定のサブキャラクター、ルッタとして転生してしまっていたのだ。
可愛いだけの非戦闘キャラに転生していた上に、数年後に死ぬ運命が確定しているという、あまりにも残酷な現実。もちろん生存ルートなど存在していない。
「何としてでも破滅の運命を回避しなければいけません!」
そう決意したルッタは、幼児の身でありながらレベル上げを開始する。
「さあリリア姉さま、僕と一緒にレベル上げをしましょう!」
「れ、べる……あげ? な、何を言っているのルッタちゃん……?」
「レベル上げとはモンスターを倒して経験値を稼ぐことを言います! とっても楽しいんですよ!」
「い、意味がわからないわ……!」
モンスターを倒して経験値を稼ぎ、レベルを上げ、ステータスを強化し……破滅の未来を塗り替えるため、少年は誰にも理解されない孤独な戦いの道を歩み始めるのであった。
「盗賊を発見しました! とりあえず殴って経験値にします!」
「や、やめてくれっ! 助けっ――ぎゃあああああああッ!」
ゲームに魅せられた天災少年による異世界転生ファンタジーが今、始まる――