あらすじ
あまたの神々を祀る洲、瑞垣にて。
十七歳の未緒は、山奥に溜まった瘴気を身をもって鎮める贄として、まさに捧げられていた。粛々と役目を果たそうとしていたところ、突然に現れた若者により瘴気からたすけられる。若者は未緒を妻にせよという、ある神のお告げを受けていた。未緒は一年間の約束で、若者の妻となる。
重いつとめを負う若者と、いのちに負い目のある少女。神言に結びつけられたふたりは、すれちがいを繰り返しつつ互いへのおもいをふかめていくが……。傷とふれあいと共鳴りの、古代和風幻想譚。
*瓊音の花妻(ぬなとのはなつま)
*全四十話です。
*この話は空想の産物です。実在の人物、団体などとは一切関係がありません。