あらすじ
ホタルさんは20年を御主人様と共に過ごしたメイドロボット。
だが筐体の老朽化により、いよいよ“移行”の時を迎える。
「自分は本当に“自分”なのか」
――新たな体へ、クラウドへ、記憶の中へ。
死なないはずの存在が直面する“死”の定義とは?
死は制度が決めるのか、観測者が認めなければ存在は終わるのか。
あるいは、名を呼ばれることが生の条件なのか。
様々な死生観に基づく物語を、ひとつの人格
――ホタルさんの目を通して描く、再起動と再誕の連作短編集。
人でない者が問う、“人の死よりも深い死”。