あらすじ

舞台は、長い間使われなくなった山中の貯水ダム。 大学で民俗学を学ぶ主人公・水野遥(みずの はるか)は、「ダム湖に棲む水神信仰」に関する卒論調査のため、地元でダムが建設された当時に沈んだ集落“蓮影(れんえい)村”の伝承を追う。 調査チームは、遥を含む4人── ・遥(民俗学オタク気質、観察力が鋭い) ・武田(幽霊とか絶対信じない理屈派の同期) ・千夏(ちょっと霊感があるらしい軽口系の友人) ・槇原(教授の助手、無口で何かを隠している風) 現地での聞き取り調査、地元民の証言、古びた資料の中に現れる「水鏡さま」の名前。 “鏡のように静かな水面に、人の姿を映し、その者を“裏返す””。 そして、ある満月の夜、「湖底から女の声が聞こえる」と千夏が言い出す。 夜ごと仲間が幻覚にとらわれ、水辺へ吸い寄せられる。 ダム湖の周囲には、かつて沈んだ村の“石段”が満ち欠けとともに現れるのだった。 遥は気づく。 蓮影村には本当に「水神」はいた。 ただしそれは“祀られていた”のではなく、“封じられていた”のだと。

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小説を読もう2025/06/28
  • 現在の作品静水‐しずみ‐