あらすじ
9年前、東京から和歌山に引っ越してきた高校生・遠山和哉。
勉強も運動も性格も、何ひとつ目立たない——本当に「普通」の男子高校生だった。
特別コミュニケーションが得意なわけでもなく、成績が飛び抜けているわけでもない。
けれど彼には、誰よりも大切にしている"日課"があった。
「……はぁ、散歩でもするか」
それは——散歩。
ただ歩くだけの時間が、彼にとっては何よりの癒しであり、唯一の心の拠り所だった。
……けれど、それも。
「──あっ! 和哉くん!」
同学年の少女・柳咲白音の登場によって、いつだって台無しにされてしまう。
これは、散歩をきっかけに始まる、ちょっと不思議で、どこかクセのある恋の物語。
「……絶対逃がさないよ、和哉くん」
——そのはずだ。