あらすじ
神に仕える青年神官リュカは、神託に従い“魔の王”を討つ使命を背負っていた。
だが戦地で出会った魔王ゼファルは、彼を殺さず囚え、静かに告げる。
「祈りは、お前を救ってくれたか?」
冷酷なはずの魔王が見せる優しさ。
絶対だった信仰が揺らぎ始め、リュカの心には“祈りとは違う温もり”が芽生えていく。
──かつて神に仕え、神に裏切られた元神官と、いま神に仕え、信仰の意味を見失いかけた青年。
世界が終わりへと向かう中、二人が選ぶのは「神の名」か「互いの名」か。
これは、祈りでは届かなかった者たちが辿り着いた、愛の物語。
この愛は、祈りよりも尊い。