あらすじ
侯爵令嬢のジュリアンナは、騎士である夫の戦地での活躍を支えるため、私財を投じ、領地の経営に心血を注いできた。
三年後、英雄となって凱旋した夫の隣には、戦場で彼を支えたという美しい聖女が寄り添っていた。
「君への感謝は忘れない。だが、私の魂が求めるのは彼女なのだ」
夫から離縁を求められたジュリアンナは、静かにそれを受け入れ、領地を去る。
しかし、彼女の経営手腕と献身がなければ、領地も夫の騎士団も成り立たなかった。
英雄のメッキは剥がれ落ち、すべてが崩壊していく。
一方、彼女の優れた能力を知る隣国の国王が、ジュリアンナを妃として迎え入れるべく、動き出していた。