あらすじ
閉館間近の遊園地。観覧車のてっぺんで、俺は告白して、フラれた。
ポテト片手に泣いてたら、子猫が現れて、ついでに“遊園地の精”も現れた――。
「ねぇ、お兄さん。“夢”ってさ、簡単に終わらせちゃダメなんだよ」
夢咲バンビ。笑顔が眩しくて、どこか懐かしくて、だけどこの世界に“いないはずの少女”。
それが、俺・天野陽翔と夢の終わりを繋ぐ“最後の看板娘”だった。
だけど、閉館イベントが近づくにつれ、遊園地に異変が起きる。
メリーゴーランドが逆回転、観覧車が夜中に勝手に動き出し、スピーカーからは機械音が鳴り響く――
「夢を忘れた人間たちの“残響”が、今、暴れ出すの」
これは、夢を失ったフラれ男と、夢を守る少女の、
“閉館ベルが鳴るその瞬間”までの、一週間の再会と再起の物語。
光と音が交差するパレードの中、最後に笑うのは、夢か、それとも……。
『夢は終わる。でも、想いは続く。なら、何度だって立ち上がってやるよ。』
――観覧車が止まる夜に、俺たちはもう一度、夢を見る。