あらすじ

その世界は、砂時計のように輪転する―――。 名を“クレイドル”。ゆりかごの名を冠したこの世界は、上に楽園、下に地獄。 合計で十一の層からなる、砂時計型の階層世界である。 中層を挟んだ上層には平穏と快楽が満ち、下層には怪物と絶望が支配する。 しかもこの世界は、上から下へ――ただひたすらに”下る”しかない。 上層の楽園に至る道はたったひとつ。 それは、下層を生き抜き、やがてクレイドルそのものが天地を反転させる「転刻の時節」を迎えること。 さらに――最も過酷な最下層の最奥で生き残った者には、最上層に現れるという“神”によって、「あらゆる願いを叶えてもらえる」という噂がある。 そして、この世界に、新たな目覚めが訪れる―― 名前も、過去も、そして自分が何者だったのかさえ思い出せない――記憶を失った幼い少女は、噂にすがるように、最下層への旅を決意する。 「一番上にいけば⋯⋯私が誰か、わかるのかな」 ただ、その答えを知るために。 彼女は地獄へ進んでいく。 ――その歩みが、世界そのものの真実を暴くものになるとは知らずに。

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小説を読もう2025/06/22
  • 現在の作品砂時計の廻る夢の中で