あらすじ
伯爵家の三男として生まれたネスト・シア・アルボレオは、もともとは日本に住んでいたゲームオタク。詳しい経緯は覚えていないまでも、かつて自分がやり込んでいたゲームに転生したことはわかっていた。
そして自身が転生したネストは、ゲーム世界でもモブ中のモブ。
ストーリーでもさして重要でないキャラクターなので、貴族という立場を利用して、自慢の筋肉とともに気ままな生活を送ろうと考えていた。
だがある日、公爵令嬢たるレイナン・フィ・リスティアーナから縁談を持ちかけられることになる。
レイナン。それはゲームにおけるラスボス的存在。
元々は聖女として尊敬されていた彼女だったが、なぜか婚約者を毒殺しようとしたことが判明し、史上最悪の悪女として君臨しているキャラクターだった。
まさかのラスボスとの対面。
たしかゲームの設定上でも、レイナンは気に入らない者を続々と殺していたというし、このままでは自分は殺されてしまう。
かといって断りきることもできず、ネストは嫌々ながらも縁談を受け入れることにしたのだが――。
当のレイナン本人は、悪女とは似ても似つかない、世界で一番素敵な女性で。
悪女になってしまった背景には、ゲームでは語られていない理由があったことを知る。