あらすじ

大日本帝国には異能者がいる。  かれらは特別な力の代償に童話と同じ生涯を辿る運命にあった。  ヤエは幼少の頃、"人魚姫"の異能を買われ海凪家に養子として迎え入れられた。  歓迎されることはなかったが、むしろ好都合でしかない。  そもそも王子に恋をし、人魚姫のように泡になることに比べれば些細なことなのだから。  参加を余儀なくされた夜会で、ヤエは"人魚姫の王子"の異能を持つ青年、晴嵐環(せいらんたまき)と出会う。  思わず逃げ帰り安堵したのもつかの間。  翌日海凪家に環が訪れた。  人魚姫の運命を知りながらも、環はヤエを囲い込む。 「俺の運命は俺が決める。童話なんてもんに振り回されるつもりは毛頭ない」 「なに、それ……」 「俺はヤエが人魚姫でなかったとしても迎えに行った」  これは運命から逃げ続けた少女が自らの足で立ち向かい、幸せをつかみ取る物語。

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カクヨム
カクヨム2025/06/23
  • 現在の作品人魚姫は泡沫の初恋を歌う