あらすじ
「——お姉ちゃんが、この学校にまだ“いる”の」
ミオはそう言った。
姉のハルカは一年前、失踪した。
最後に見たのは、学校の夜間補習のあと、自転車を引いて校門を出ていく姿。
けれどその後、彼女は戻ってこなかった。遺体も、手がかりも見つからず。
事件は迷宮入りしたまま。
そして今朝。
ミオの家に届いた、一通の消印のない封筒。中に入っていたのは——
『校舎の鍵は、あの夜のまま。
わたしは、まだここにいる。』
ミオはそれを「姉の字だ」と言った。
だから今、彼女はユウトを連れて、夜の校舎に入っている。
目的はただ一つ。
姉を探し出すこと。